朝、春子さんがレモンをおすそわけしてくれた。
ほら、きれいでしょう、とひとつだけ手のひらにとって見せてくれた檸檬は、
なにやら色も、形もきれいで、家に持って帰るのわすれないようにせなば、とおもった。

お昼には、所長にカレンダーもらった。世界の美女カレンダー。

夜。お先に失礼します。おつかれさまでしたー、といって事務所をでて、自転車の鍵を探しているときに呼び止められる。忘れているよ、美女カレンダー。

わすれていたよ、美女カレンダー。

世界の美女カレンダーを小脇に抱えて、自転車を漕ぐ。
美女カレンダーは中途半端に大きいので、自転車のかごに入らないのだ。

買い物をして、家に帰ってきて、ごはんつくってナンプラー高いぜ、と独り言。
ごはん食べたあと、白菜の塩もみしたの食べながら、春子さんにレモンもらったの思い出した。事務所の冷蔵庫のなかの檸檬、わすれられたのだ、わすれっぽい人に。

今日は22時に寝ようと思っていたのに、もう23時。

カレンダーをぺらぺらめくってみたら、べっぴんさんばっかだった。
アラスカの美女は、雪山でストック片手にホットパンツ姿でポーズとってた。
なんやらシュールだ。

正直、美人カレンダーの張ってある独身男の部屋には行きたくないよなぁ、とおもいつつ、12月のひとが、きれいだった。


コメント

nophoto
しぶ
2009年1月7日0:15

美女カレンダーをプレゼントする所長ってすごいね。
ちなみにうちの大学にはカレンダーアートを研究する先生がいるよ。
カレンダーの書式や絵などは昔は宗教布教の一環で作られている意味合いが強いらしい。
しかも年が終わると捨てられがちなので、過去の素材も少なく研究が難しいんだって。
世の中、研究しようと思えばなんにでも研究対象になるなと思った次第。

31歳
2009年1月7日8:21

美女カレンダーは、企業のロゴが入ったやつで、たぶんあまったから持って帰ったらいいよ的感じだとおもいます。笑

カレンダーアートの研究、おもしろそうですね。昔のカレンダーとか、見ごたえありそう。
その先生のお宝カレンダーとか、みてみたいですね。

ほんと、研究って、興味の数だけある気がします。
不毛なのもあるだろうけど、そこがいいところな気がします。

nophoto
じみー
2009年1月9日22:12

曽野綾子がエッセイで書いていたけど、海外とくに発展途上国へのお土産で一番手軽でいいのが日本のカレンダーなんだって。企業のやつなら只だし、印刷きれいだし、日本語が書いてあると逆にかっこいいと思われるし。

31歳
2009年1月14日20:11

おー。全然考え及ばなかったです。

たしかにタダで印刷きれいですよね。
案外、曽野さんの書いたことも本当かもしれないですね。

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