ひさしぶりに1冊の本を読みきったような気がする。
いい作品だった、ホントに。すこしばかり、登場人物の振る舞いが不自然でもいいとおもう。

ついでに言えば、戻ってきてからの変化が順調すぎるって感じる人もいるかもしれないし、そんな都合のいい展開になるわけないじゃん、っておもう人もいるかもしれないけど。

それが嘘みたいな話でも、最低な世界が、なんの手ごたえも感じられないで、最低なまんまだなんて誰だって納得したくないとおもう。最低な世界でも、どっかに希望があるとおもいたいとおもうのが人情じゃないだろうか。すこし強引にみえても、作者はそれを後押ししたかったのだとおもう。

後悔でもなんでもしないよりずっとマシだ。気づかなかったことに気づくこととか、
最低なとこからでも、どんなとこからでもスタートする気持ちを持ちたいと思った。

でもきっとこれを読みきった明日からもあまり変わらない人間なんだろうな。あらすじも登場人物の名前もいつか忘れてしまうんだろうし。けど、本を読んだときに気持ちにかけられたバイアスって、なにかを選択するときにきっと残ってるような気がする。

それからやっぱり、読みながら父親のことを考えた。

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