軽トラックにて
2008年7月3日6月の終わりに、彼女に会ってきた。
前日の夜、名古屋から旭川に戻ってきた。前のバイト先におみやげを持って行くと、接客中だった彼女に抱きつかれた。駐車場に、旭川駅まで母親と迎えに来てくれていた留学生が待っていたから、淡白に離れる。仕事中だし。
「手羽さきせんべい」の18枚入りを休憩室に置いてきて、なんだかさわやかに会話をし脱出。店をでるとき、彼女はぷんぷんしてた。
夜、実家に着いてから、留学生にキティちゃんのストラップを渡して、インターネットでレシピを調べて、買い物に出かけた。
10時半だったとおもう。11時まで開いてるスーパーまで30分、母親が運転してくれて、カンヅメと、ラム酒と、あと、何かを買った。
外にでると、むらさき色した髪の毛のおばさんが犬とじゃれあっていて、息子くらいのわかい青年が一緒にわらっていた。
家に着いて、「こんなことしても、たぶん、わかれるんだろうな」とか思いながら、洋梨のシャーベットをつくった。3時まで、冷やし固めたり、くだいたり。つかれているはずなのに、ねむくなかった。
7時に目が覚めて、彼女の家に行った。
名古屋から送ってあった彼女のスーパーファミコンやマンガは、やっぱり持っていくことができなくて、プレゼントとシャーベットとおみやげだけ持って行くことにした。
朝9時、彼女の家に行くと、彼女のお母さんが玄関を開けてくれて、きしめんをうれしそうに受け取って、「昨日は、6時まで働いていたみたいだよ」といった。
「そっか」とか思いながら、二階にあがって、寝てる彼女のそばで横になった。彼女は12時までおきなかったけど、全然、ねむれなかった。
あんま、楽しみにしてなかったんだろうなぁ、とか黒田硫黄の「茄子」の3巻とかおもいだして、まぁ、つかれてんだろうなぁ。とかおもいながら、目をつぶる。
うららうらら。
起きた彼女に、プレゼントを渡した。彼女の好きなバンドが表紙の雑誌とか特集とか、おばさんにもらった「ミッキーとミニーのストラップ」とか、指輪とか指輪の箱とか。
プロポーズみたいなこと、しようとしてたのに怖気づいていえず。
指輪は、誕生日プレゼントとして渡した。
だって、もらってもらえなかったら最悪だもの。
といいつつ、ぐだぐだに渡す。エレガントの対極で、がけっぷちに立ってる自分をみる。なにやってんだか。
デートは海に行く予定だったけど、お花畑になった。
いろいろ、気持ちとか問い詰めて辟易させる。
やることなすこと、空回り。喋るな俺、とか自制する脳みその静止聞かず、はみだす非モテ男的言説。そして、助手席で寝る彼女。
仕方ないよね、つかれているもの。とぐっとこらえる。
レストランを予約してた時間まで1時間あったので彼女の家にいった。
帰ってきて、また寝だした彼女。
あぁ、仕方ないよね。とかおもいつつも怒りがおさえきれず、
起きた時に責めてしまった。
自分だったらどういう気持ちになる?って。
たしかに、相手が仕事でつかれているかもしれないけど、自分が1々月前から一生懸命、準備してきて、すごい楽しみにして飛行機にのってきて、一緒に過ごせる時間が、1日もないのに、相手がずっとねてたらどんな気持ち?って。
彼女は「しかたないっておもうよ」って言ったから、
僕は「そっか、しかたないよね」っていった。
ふざけんな、っておもいながら。
レストランまで行く道で、また気持ちといつめるような真似して、
辟易させる。嫌われるより、待ってるほうがずっとマシだ、っていったら、そんなこと言ってないじゃん、って言われて泣きそうになる。つーか、涙でた。
完璧恋愛依存だ。
夜は中華料理。彼女がえびが嫌いだったから、コースの一部を変えてくれませんかといったら、ホタテになった。
ホタテもきらいだけど、それでいいです、って彼女が言って。
あらかじめ調べておけばよかった、とおもった。
料理は、はじめのふたつがおいしくなかったけど、あとはまぁまぁだった。最後の食事になるんだろうなぁ、とか思いながら、彼女の頼んだジンジャエールの氷がとけていくのをみたり、おいしいねとか、顔をみあわせながら無言でたべたりして、たのしんだ。
彼女の家に戻ってきて、また寝だした彼女に我慢できなくて、
彼女のお母さんがみていた韓国ドラマを一緒にみようとおもって、
一階に降りた。
「どうしたの」ってきかれたから、「寝ていたので、僕もドラマをみようかなぁとおもって」といったら韓国ドラマをとめて、
話をきいてくれた。
それから2時間、いろんな話をきいた。
彼女の高校のときの話や、1970年代の昔話、
大切な人が死んだときの話や、葬式の話。
すごく興味深い話だった。6月28日、いちばんたのしかったのは、あの瞬間だったかもしれないくらい。なんだか、自分が有意義な時間を過ごしているような気がした。
夜の11時45分に帰ることになっていたけど、彼女が起きたのは11時
30分だった。階下に降りてきた彼女に、僕は「おはよう」っていったけど、無視されて、二階に行っても無視されて、「もういいや」っておもって、「ありがとう、また気持ちかわったら連絡してよ」っていって、出ようとしたけど、引き留められるのをどこかで期待していて、そんなふうにしてたら「話も聞かないの」って、いらだちと困惑をふくんだ目でみられて、床にすわった。
それから、彼女と話し合った。
すれちがっていた気持ちが、すこし重なりあって、
それでも、自分が必要とされていないのは、一目瞭然で、手をつなげない気持ち告白されて、そうだろうなぁっておもう
「とりあえず待つ」っていう自分は、「待ってもどうしようもないかも」って言われて、「それでもいいや」って言ったら、「待ってた時間、意味ないじゃん」っていわれた。
だから、ぼくは、「甲子園に行けなかった高校球児の3年間が意味ないなんておもわない」て話をしたら、高校球児は失うものないじゃん、っていわれたから、「青春時代は失くすよ」って話をした。
彼女の家をはなれるとき、ぼくらはまるで恋人みたいにわかれた。
とかなんとか、書いてみたけど。軽トラと関係ないやん。
きょうは、いも焼酎を買ってみた。のんでみようとおもう。
あんま気負いしすぎな気がする。でも、なんか、ほっといたら別れそうで、いろいろ働きかけちゃうのだ。
とおもって、彼女のことばっかであたまがいっぱいなので、新しいことをはじめようとおもった。
自己満足かもしれないけど、自分が意味があると思えればいいや。
でも、「茄子」の3巻みたいなのでもいいから、一緒にいれたらいいのになぁ。とおもう。あんなのでも、ハッピーエンドなのかもしれないとおもう今日この頃。
前日の夜、名古屋から旭川に戻ってきた。前のバイト先におみやげを持って行くと、接客中だった彼女に抱きつかれた。駐車場に、旭川駅まで母親と迎えに来てくれていた留学生が待っていたから、淡白に離れる。仕事中だし。
「手羽さきせんべい」の18枚入りを休憩室に置いてきて、なんだかさわやかに会話をし脱出。店をでるとき、彼女はぷんぷんしてた。
夜、実家に着いてから、留学生にキティちゃんのストラップを渡して、インターネットでレシピを調べて、買い物に出かけた。
10時半だったとおもう。11時まで開いてるスーパーまで30分、母親が運転してくれて、カンヅメと、ラム酒と、あと、何かを買った。
外にでると、むらさき色した髪の毛のおばさんが犬とじゃれあっていて、息子くらいのわかい青年が一緒にわらっていた。
家に着いて、「こんなことしても、たぶん、わかれるんだろうな」とか思いながら、洋梨のシャーベットをつくった。3時まで、冷やし固めたり、くだいたり。つかれているはずなのに、ねむくなかった。
7時に目が覚めて、彼女の家に行った。
名古屋から送ってあった彼女のスーパーファミコンやマンガは、やっぱり持っていくことができなくて、プレゼントとシャーベットとおみやげだけ持って行くことにした。
朝9時、彼女の家に行くと、彼女のお母さんが玄関を開けてくれて、きしめんをうれしそうに受け取って、「昨日は、6時まで働いていたみたいだよ」といった。
「そっか」とか思いながら、二階にあがって、寝てる彼女のそばで横になった。彼女は12時までおきなかったけど、全然、ねむれなかった。
あんま、楽しみにしてなかったんだろうなぁ、とか黒田硫黄の「茄子」の3巻とかおもいだして、まぁ、つかれてんだろうなぁ。とかおもいながら、目をつぶる。
うららうらら。
起きた彼女に、プレゼントを渡した。彼女の好きなバンドが表紙の雑誌とか特集とか、おばさんにもらった「ミッキーとミニーのストラップ」とか、指輪とか指輪の箱とか。
プロポーズみたいなこと、しようとしてたのに怖気づいていえず。
指輪は、誕生日プレゼントとして渡した。
だって、もらってもらえなかったら最悪だもの。
といいつつ、ぐだぐだに渡す。エレガントの対極で、がけっぷちに立ってる自分をみる。なにやってんだか。
デートは海に行く予定だったけど、お花畑になった。
いろいろ、気持ちとか問い詰めて辟易させる。
やることなすこと、空回り。喋るな俺、とか自制する脳みその静止聞かず、はみだす非モテ男的言説。そして、助手席で寝る彼女。
仕方ないよね、つかれているもの。とぐっとこらえる。
レストランを予約してた時間まで1時間あったので彼女の家にいった。
帰ってきて、また寝だした彼女。
あぁ、仕方ないよね。とかおもいつつも怒りがおさえきれず、
起きた時に責めてしまった。
自分だったらどういう気持ちになる?って。
たしかに、相手が仕事でつかれているかもしれないけど、自分が1々月前から一生懸命、準備してきて、すごい楽しみにして飛行機にのってきて、一緒に過ごせる時間が、1日もないのに、相手がずっとねてたらどんな気持ち?って。
彼女は「しかたないっておもうよ」って言ったから、
僕は「そっか、しかたないよね」っていった。
ふざけんな、っておもいながら。
レストランまで行く道で、また気持ちといつめるような真似して、
辟易させる。嫌われるより、待ってるほうがずっとマシだ、っていったら、そんなこと言ってないじゃん、って言われて泣きそうになる。つーか、涙でた。
完璧恋愛依存だ。
夜は中華料理。彼女がえびが嫌いだったから、コースの一部を変えてくれませんかといったら、ホタテになった。
ホタテもきらいだけど、それでいいです、って彼女が言って。
あらかじめ調べておけばよかった、とおもった。
料理は、はじめのふたつがおいしくなかったけど、あとはまぁまぁだった。最後の食事になるんだろうなぁ、とか思いながら、彼女の頼んだジンジャエールの氷がとけていくのをみたり、おいしいねとか、顔をみあわせながら無言でたべたりして、たのしんだ。
彼女の家に戻ってきて、また寝だした彼女に我慢できなくて、
彼女のお母さんがみていた韓国ドラマを一緒にみようとおもって、
一階に降りた。
「どうしたの」ってきかれたから、「寝ていたので、僕もドラマをみようかなぁとおもって」といったら韓国ドラマをとめて、
話をきいてくれた。
それから2時間、いろんな話をきいた。
彼女の高校のときの話や、1970年代の昔話、
大切な人が死んだときの話や、葬式の話。
すごく興味深い話だった。6月28日、いちばんたのしかったのは、あの瞬間だったかもしれないくらい。なんだか、自分が有意義な時間を過ごしているような気がした。
夜の11時45分に帰ることになっていたけど、彼女が起きたのは11時
30分だった。階下に降りてきた彼女に、僕は「おはよう」っていったけど、無視されて、二階に行っても無視されて、「もういいや」っておもって、「ありがとう、また気持ちかわったら連絡してよ」っていって、出ようとしたけど、引き留められるのをどこかで期待していて、そんなふうにしてたら「話も聞かないの」って、いらだちと困惑をふくんだ目でみられて、床にすわった。
それから、彼女と話し合った。
すれちがっていた気持ちが、すこし重なりあって、
それでも、自分が必要とされていないのは、一目瞭然で、手をつなげない気持ち告白されて、そうだろうなぁっておもう
「とりあえず待つ」っていう自分は、「待ってもどうしようもないかも」って言われて、「それでもいいや」って言ったら、「待ってた時間、意味ないじゃん」っていわれた。
だから、ぼくは、「甲子園に行けなかった高校球児の3年間が意味ないなんておもわない」て話をしたら、高校球児は失うものないじゃん、っていわれたから、「青春時代は失くすよ」って話をした。
彼女の家をはなれるとき、ぼくらはまるで恋人みたいにわかれた。
とかなんとか、書いてみたけど。軽トラと関係ないやん。
きょうは、いも焼酎を買ってみた。のんでみようとおもう。
あんま気負いしすぎな気がする。でも、なんか、ほっといたら別れそうで、いろいろ働きかけちゃうのだ。
とおもって、彼女のことばっかであたまがいっぱいなので、新しいことをはじめようとおもった。
自己満足かもしれないけど、自分が意味があると思えればいいや。
でも、「茄子」の3巻みたいなのでもいいから、一緒にいれたらいいのになぁ。とおもう。あんなのでも、ハッピーエンドなのかもしれないとおもう今日この頃。
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